朝テレビを観ていると、京都国立博物館で「鳥獣戯画と高山寺」や仏像の展示などを催
していることを知り、すぐに出かけた。
10時40分ごろ到着したが、すでに長者の列が出ており、鳥獣戯画展は180分待ちとの案内。
仏像の展示鑑賞が主たる目的だから、ここは諦めて平成知新舘への入場券を購入。
この間に鳥獣戯画展の方は4時間待ちのアナウンス。私のようにテレビを観て駆け付けた人が多いのではないか。
3連休の最終日だったかも知れない。
平成知新舘は平常展示館であり、世界で多くの美術館を手掛けた谷口吉生さんの設計により、今年9月にオープンしたばかりですべてが真新しい。
平成知新舘は現在「京へのいざない」というテーマで京都の平安・鎌倉彫刻や宮廷貴族の信仰と美を展示している。
中に入ると前方に金色に輝く巨大な大日如来坐像と脇侍の不動明王坐像が目に飛び込んできた。
高さは仏像だけで2mはありそう。優雅でみやびな様相はいかにも平安貴族の好みそ
うである。
不動明王坐像の作者は快慶の弟子である行快とのこと。
他に法然上人の念仏仏と伝わる知恩院の穏やかな阿弥陀如来像、上人の一周忌に造られた精悍な阿弥陀如来立像など20躯ほどあった。
なかでもびっくりしたのが、顔を割いて中から十一面観音像の顔を次々と出したと言われる宝誌和尚立像だ。
その他、曼荼羅画もいくつか展示されており、午後1時半までゆっくりと鑑賞に浸ったことでした。